仲人宅で結納を行なう場合
仲人を立てること自体が少なくなった昨今、仲人宅での結納はめずらしいケースとなってきました。
結納の際には、掃除はもちろん、飾りつけや祝い膳など、準備がいろいろたいへんですから、仲人にめんどうをかけるこのスタイルは、あまりおすすめできません。
しかし、仲人が「うちでどうぞ」といっているなら、固辞することはないでしょう。
その際、いくつかの注意点があります。
まず、事前に仲人を含めて両家で打ち合わせ、男性側が女性側よりも30分ほど早めに到着するようにします。
双方とも打ち合わせで決めた時刻は、きっちり守るようにしましょう。
早いのも遅いのもいけません。
仲人宅では控えの間に案内されますので、先に到着した男性側は、父親が仲人にあいさつをすませ、結納品、受書、家族書、親族書、健康診断書をさし出します(書類は全部なくてもかまいません。双方で相談して用意したものだけを渡します)。
仲人夫人は、これらを結納を行なう部屋へ運び、床の間(あるいは飾り台)に飾ります。

この一連のあいさつと準備がすんだ頃に女性側が到着するのが望ましいです。
女性側も、男性側とは別の控えの間に通されます。
そのあとの準備は男性側と同様です。
すべての準備がととのい、結納の開始時刻になったら、仲人の案内で結納を行なう部屋へ移動します。
このスタイルの結納では、仲人は下座に座るのが一般的です。
その他の結納飾りの準備・飾りかたや、出席者の席次などは、どんな場合もさほど変わりはありません。
男性が女性の家に婿養子に入る場合には、男性側と女性側の配置が逆になりますが、これもほかの場合と同じです。
結納にふさわしい部屋とは
女性宅、あるいは仲人宅で結納を行なうにあたっては、
①独立していて静かな環境である
②儀式にふさわしい落ち着きがある
③相応の広さがある
といった条件を満たす部屋が必要になります。
まず①ですが、結納を行なう部屋から台所や居間などが見えてしまうと、なんとなく落ち着かないものです。
できれば独立した応接間や、障子や襖などで仕切ることのできる和室などで行ないたいところです。
②についても同様です。
極端な例かもしれませんが、パソコンやオーディオがごちゃごちゃと配線してあるような部屋は、結納にふさわしい雰囲気とはいえません。
③は、男性本人と女性本人、さらにそれぞれの両親の計6人か、仲人をたてていれば計8人が余裕を持って座れる広さが必要であるという意味です。
結納品も意外とスペースを取りますから、和室であれば8畳以上は必要でしょう。
洋室であれば、それだけの椅子がそろえられるか、よく考えます。
以上の条件が満たせないようであれば、無理に自宅で行なうより、ホテルなどの施設を利用した方がいいかもしれません。
